「やってきたデジタル変革の時代 新たなビジョンを見つけよう!」をテーマに、2023年8月3日(木)、4日(金)に開催した「会計事務所博覧会2023」。今回で10回目を迎えた業界最大級のイベントに、酷暑にも関わらず全国から多くの職業会計人がおいでいただきました。誠にありがとうございます。
2023年が大きなターニングポイントとなる会計業界において、デジタル化への対応は喫緊の課題。会計博は、会計事務所が抱える課題を解決するための最新システムの展示や新しい仕事の創造、業務改善、効率化経営についての情報収集ができる場で、DX時代における会計事務所のあり方のヒントをつかんでいただけたことと確信しております。
変化する会計業界の”今”をお伝えした今回の博覧会の様子を、写真でご紹介します。
出展社ブース
今回の出展企業は過去最大の45社。新しい出展社もたくさん増え、税理士業務のフィールドの拡がりを大いに感じていただける展示会となりました。
ある来場者からは、「製品・サービスについて十分な説明があり、デモンストレーションも分かりやすかった」。また、「インボイス・電帳法の大きな制度改正に対応するためのソリューションは大いに参考になった」という感想も聞かれました。
ブース展示に関連し、帳票の読み取り技術と自動化の最新ITツールや記帳業務の効率化システムなどに熱い視線が注がれたほか、AI-OCRやRPA、事務所の生産性向上を実現させる事務所管理システムなども人気を集めました。
各出展社情報については、昨年来好評だったそれぞれの情報が事前収集できるシステムを継続導入したことも相まって、出展企業側からは「昨年よりイベントが進化し、出展企業側も大いに刺激を受けました」という声も。
また、テクノロジーの進化や、仕事の在り方が大きく変化するなか、会計事務所に求められる「顧問先支援」の幅は確実に拡がってきており、会計博では、付加価値の高い業務支援の展示も注目されました。
これまで以上にブースデザインの装飾にも凝った展示も増え、イベントの華やかさが一段と増しました。
セミナー風景
カウントダウンの始まった「インボイス」と「電帳法」への対応。
初日は間違いなく増える会計事務所の業務負荷をどう乗り越えればいいのかについて、押さえるべきポイントなどを質問形式で解説していく「クイズ番組」のようなセミナーを開催。
また、「どうする⁉税理士事務所のデジタル化~事務所が抱えるデジタル化の疑問点を解消~」をテーマとしたセミナーも人気を集めました。
このほか、今回10周年の特別企画のシンポジウムとして、『永続的発展を目指す!会計事務所の人財組織戦略』の講演では、会計業界に求められる働き方の意識改革をはじめ、優秀な人財の採用から定着、育成、管理・教育、人的資源を活かすための組織づくりなどの問題点について、異なる視点からの報告や意見を発表しました。
2日目は、業界内でも話題の「ChatGPT」を題材に、「税理士の仕事が今後どのように変化していくのか」などについてのディスカッションは、定員100名のところ、急きょ座席数を増やして対応する人気ぶりとなりました。なかでも、「ChatGPT」への効果的な問いかけ方(プロンプト)を具体的な例題を用いた検証は注目されたほか、「ChatGPT」などのAI技術を活用した事例を交えながらの解説には、メモを取りながら聴講する光景が目立ちました。
このほか、「顧問先の事業承継問題」をテーマに、会計事務所の向き合い方について徹底討論したほか、初日に続き、「インボイス・電帳法」に関連し、会計事務所が取り組む業務効率化の事例紹介は人気を集めました。
さらに、2日間にわたり、「税理士が実際に支援している小規模M&A事例」と「会計事務所の収益プラスにつながる相続手続業務の専業化」の2つのミニセミナーを実施したところ、立ち止まってそのまま講師の話に引き込まれる来場者が目立ちました。
初企画!出展社ミニプレゼン
2日間にわたり、8つの出展社ミニプレゼンを実施。30席のミニセミナー会場にて実施しましたが、こちらも席を増設して対応しました。
注目!特設コーナー
1.DX会計事務所 環境構築ための実例展示
DX(デジタル・トランスフォーメーション)時代を反映したワークスペースを展示しました。
2.超IT税理士による「ITよろず相談会」
昨年好評だった企画を今回も実施。会期中、いろいろなITまわりの駆け込み無料相談を実施しましたが、「人数が限られて対応中が続き、話せなかったのが残念。いい企画なのでぜひ、来年も実施して欲しい」との要望もありました。
2023会計事務所博覧会ガイドブックはこちらでダウンロードできます。